人間の目は約10万色を識別できると言われています。
ただ、色の記憶というのは非常に曖昧な上にその日の体調や照明環境、見る時間帯などによって変わります。

ダイヤモンドにおけるカラーグレードは無色透明を最高のDとし、黄色みを帯びるにしたがって、までの23段階で分類されています。
カラーグレードの確認方法は、安定した照明環境で予めD、E、F、Gなどの基準となるダイヤモンドのマスターストーンあるいは、市販されているキュービックジルコニアのマスターストーンを用意しておき、確認するダイヤモンドがどのマスターストーンにもっとも近いかを判断して、グレードを判断します。

ただ、リングに留まった状態では、真横に置いて色の比較が難しいため、判断にブレが生じます。
特に、イエローゴールドに留まった状態では、ダイヤモンドの黄色味が打ち消されて、ランクが上の判断をしてしまいかねません。
リングから石を外すか、少し見た目より1~2ランク下に見ざるをえません。

D,E,F 熟練者が観察しても、ほとんど無色に見える
G,H 熟練者が観察して、わずかに黄色味を感じられる
I,J 熟練者が観察して、小粒のものは無色に見えるが、大粒のものはやや黄色味を感じる
K,L,M 熟練者でなくても黄色味を感じられる。

(ブラウン系の色では、文字グレードに加えて”FAINT BROWN”と表記される。)
N,O,P,Q,R 熟練者でなくても強く黄色味を感じられる。

なお、中央宝石研究所では、”UNDER N(VERY LIGHT YELLOW)”と表記される。
(ブラウン系の色では、文字グレードに加えて”VERY LIGHT BROWN”と表記される。)

S~Z 熟練者でなくてもかなり強く黄色味を感じられる。
なお、中央宝石研究所では、”UNDER S(LIGHT YELLOW)”と表記される。
(ブラウン系の色では、文字グレードに加えて”LIGHT BROWN”と表記される。)

なお、Zより黄色(ブラウン、グレー)のダイヤはファンシーカラーダイヤモンドの領域になり、下記のようにグレードされます。
FANCY LIGHT YELLOW
FANCY YELLOW
FANCY DARK YELLOW
FANCY DEEP YELLOW
FANCY INTENSE YELLOW
FANCY VIVID YELLOW

また、ピンク、ブルー、グリーン、イエロー、オレンジなどの色は、無色あるいは、無色に近いD,E,F以下のカラーダイヤモンドは、以下のように表記されます。
色の薄い順から
FAINT XXXX
VERY LIGHT XXXX
LIGHT XXXX
FANCY LIGHT XXXX
FANCY XXXX
FANCY DARK XXXX
FANCY DEEP XXXX
FANCY INTENSE XXXX
FANCY VIVID XXXX
のように表現されます。

ただ、FANCY DARK,FANCY DEEP,FANCY INTENSE,FANCY VIVIDの順で濃くなるのではなく、明度と彩度の違いで表現されます。
位置づけのイメージチャート下記に記載します。

買取にあたっては、明度が低くなれば低くなるほど高くなるのではなく、彩度が高いFANCY VIVID が最も高くなります。