エメラルドの買取査定ポイント
カラット(重さ)、カラー、クラリティ、テリ(光沢・輝き)、カット、
さらには鑑別書などがあれば、原産地、処理なども含めての総合評価によって決まります。
付加要素として、デザイン性があります。
●カラット(重さ)
エメラルドはルビーやサファイアと比べ大きな石が流通しています。
●カラー
エメラルドはアクアマリンと同じく、ベリルという鉱物に属します。
その中で、酸化クロムによって緑色になったもののみをエメラルドと呼びます。
ベリルであっても、酸化クロムを含有しないものは単にグリーンベリルと呼びます。
<色相>
光スペクトルで表現されるような黄、青、緑などの色相のことです。
<明度>色合いの濃淡のことです。濃すぎても、薄すぎても評価が下がってしまいます。
<彩度>色の鮮やかさのことです。
日本ではやや青みがかったものが好まれます。
<ムラ>一部分が極端に濃かったり、薄かったりすると評価が下がります。
できる限り均一に色が配色されているものが高い評価を得ます。
●クラリティ
ダイヤモンドのように確立された評価基準がなく、主観的な判断になります。
<透明感>インクルージョン(内包物)とブレミッシュ(表面傷)、欠けの程度で査定されます。
エメラルドは比較的インクルージョンの多い宝石なので、”インクル―ジョンはある”前提で査定されますが、
透明感に影響を与えるようなものは、評価を下げる一因となります。
特に大きな内部クラックは、割れの原因にもなるため、評価がほとんどつかなくなる場合があります。
また、ブレミッシュや欠けなども、エメラルドの場合ほぼリカットができないため、宝石として評価できない場合があります。
●テリ
光沢あるいは輝きのことです。
ムラと同じく、均一性がある方が高い評価を得ます。
白く濁ったり、黒く沈んだようなポイントがある場合は、評価が下がります。
●カット
<カット形状>
エメラルドのカット形状は、ほとんどがエメラルドカットと呼ばれる四角形のカットです。
中にはカボションカットのエメラルドもありますが、いずれにしても、石に適したカットか
どうかが評価のポイントになります。
<プロポーション>
バランス:石全体の奥行とガードルの直径の比率がよいものが高い評価を得ます。
バランスによっては暗く沈んだり色飛びしたりしますので、重要なポイントといえます。
シンメトリー(対称性):右半分と左半分がきちんと対称形となっているものが高い評価を得ます。
フィニッシュ(仕上げ):研摩がきれいに整っているかどうかです。
●産地
産地が特定された産地鑑別レポート付鑑別書であれば、評価がアップします。
コロンビア産 世界の産出量の半分を占める。柔らかな緑と三相インクルージョンが特徴。
ザンビア産 コロンビアに次ぐ産地。こちらはやや”青みがかった緑”と角形二相インクルージョンが特徴。
ブラジル産 上記2国と比べるとやや暗みのある緑が特徴。
その他の産地 (ジンバブエ産、マダガスカル産)
●処理
エメラルドの処理は大きく分けて、「エンハンスメント」と「トリートメント」に区別されます。
一般的に、エンハンスメントは、その宝石自身が持っている潜在的な美しさを人の手を加えて引き出す
「改良」と呼ばれる手段になります。
エメラルドの場合、多くが無色透明のオイルを入れた無色含浸処理がされていますが、
これは、エンハンスメントとして、市場で認められています。
ただし、コーティング処理、有色含浸処理、充填処理などの、
色のついたオイルや樹脂などを施す処理に関しては、
「改変」という名のトリートメントとして、日本の市場では価値なしとみなされます。
鑑別書がない場合、このあたりが不明なので、預かり確認の上、査定とさせていただく場合があります。
上記のポイントを総合的に判断して、エメラルドを評価・査定をします。
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